概要
タイトル | 自分を操る超集中力 |
著者 | メンタリストDaiGo |
発売日 | 2016年5月27日 |
集中力は、トレーニングによって鍛えられる!
TV出演、企業研修、毎日20冊の読書に海外旅行…高い生産性を持つメンタリストDaiGoが伝える集中力を鍛えるメソッド。
心理学や脳科学を駆使した”メンタリスト”の視点で、科学的に集中力を高める方法が書かれています。この本には「まえがき」こそありますが、「あとがき」や「最後に」といったものはありません。
いわゆるハウツー本やビジネス書ではなく、
集中力を鍛え、生産性を高める方法を網羅した教科書なのだと思っています。
そのため要約ではなく、ポイントを絞って紹介していきます。
集中力は、鍛えられる
- やる気が出ない…
- 集中力が続かない…
- あの人には集中力があっていいなぁ。。
周りに1人はいる、効率のいい人。そんな人を見るたびに自分と比べてしまいます。
しかしDaiGoさんは、「集中力はトレーニングによって強化できる」と言います。
集中力の源、ウィルパワー
『自分を操る超集中力』の内容理解にあたって一番大切なのは、集中力の源「ウィルパワー」について知っておくことです。
ウィルパワーとは、脳の前頭葉から湧き出す思考や感情をコントロールする力のこと。
- 総量がある
- 集中力を使うことで消費する
- 食事や睡眠によって補給できる
- ウィルパワーの出所はひとつしかない
ウィルパワーは、前頭葉の体力のようなものです。
格闘ゲームの体力ゲージをイメージすると分かりやすいです。
ウィルパワーには総量があり、集中力を使うことでゲージが消費されます。
そして重要なのが、ウィルパワーの出所はひとつしかないということです。
仕事やプライベートといった一見関係のなさそうな行動でも、消費されるウィルパワーは同じものです。
恋人と喧嘩したから仕事に集中できない。
仕事に行き詰まっていて、映画を見てもリフレッシュ出来ない。
これらはまさにウィルパワーを消耗した脳が休息を欲している状態です。
ウィルパワーの消耗
ウィルパワーはどういうときに使われるでしょうか?
- 勉強をしているとき
- 資料作成をしているとき
- サッカーでゴールを狙っているとき
このように「何かをしようとしているとき」に集中力が使われるのは想像しやすいです。
実はこれだけではなく、
- 喧嘩をしたけど言い返せなかった
- ダイエット中なのでおやつを我慢した
- セミナーに参加して、自分のキャリアを考えた
上記のような「何かを我慢するとき」、「何かを望むとき」にもウィルパワーは消費されます。
どんなに小さな選択や決断をしたときでも、脳は集中力を使います。
一日の始まりを例にとっても、
- 朝ごはんは何を食べる?
- どの服を着ていく?
- どのルートで出勤する?
- あさイチでどの仕事をする?
1つ1つを見ると大したことない日常の選択ですが、この小さな選択を繰り返すたびにウィルパワーが消耗されていきます。
そのため、
帰ったら資格勉強をするぞ!!
朝はやる気に満ち溢れていても…
明日から始めよう…
日が沈む頃には、「決定疲れ」を起こしてしまいます。
ウィルパワーを消耗すると、人は決断を先延ばしにします。
決断する力が残っていないから先延ばしにする。
生産性は落ちていくばかりです。
そんな状態にならないために、集中力の源「ウィルパワー」を鍛える方法をまとめました。
ウィルパワーを鍛える
ウィルパワーを鍛えるアプローチは2通りです。
- トレーニングして、総量をふやす
- 行動や習慣を変えて、節約する
増やす編:セルフモニタリング効果
無意識の行動に「はっ」と気づき、改めるという行動をくり返せばくり返すほどウィルパワーを鍛えることができるのです。これは「セルフモニタリング効果」と呼ばれ、自分で自分の行動を客観的に「観察」して、「うまくいった・うまくいかなかった」と評価し、そこから生じる達成感や反省によって行動をさらに強化できるという働きです。
「自分を操る超集中力」第1章 集中力を自在に操る3つのルールより
無意識の行動を「やらないようにすること」は、強い集中力が必要です。
「無意識の行動に気づき、改める」
これを筋トレのように繰り返すことでウィルパワーの総量を増やすことができます。
- 姿勢に気をつける
- 利き手と逆の手を使う
いい姿勢は血流が良くなって前頭葉が活性化する効果もあるんだとか!
節約する編:習慣化
ウィルパワーを節約する方法が、「習慣化」です。
詳しくは「集中力を生み出すエンジン」の箇所で触れています。
自転車を例にします。
自転車に乗れるようになるまでは、動作に集中しなくてはいけません。
しかし一度自転車に乗れるようになると無意識のまま漕ぐようになります。
そのとき、脳は前頭葉ではなく小脳が使われるようになります。
つまり、習慣化した行動にはウィルパワーがほとんど消費されなくなるということです。
余ったウィルパワーをより重要なことを習慣化させるために使っていくことで、集中力をコントロールできるようになります。
集中力を作り出すエンジン
ウィルパワーを「増やす」「節約する」という視点を理解しました。
つぎは集中力を発揮するエンジンについてまとめていきます。
本書では以下7つのエンジンを上げています。
- 場所
- 姿勢
- 食事
- 感情
- 習慣化
- 運動
- 瞑想
今回は、集中力の源である「ウィルパワー」に直結するもののみ厳選してまとめます。
エンジン1.場所
人は、集中し始めるときに、より多くのウィルパワーを使います。(中略)
というわけで、集中力を促す「場所」にするために、見直したいのは机周りは作業スペースでのスマホやケータイの扱い、そしてモノを片付けることです。
「自分を操る超集中力」第2章 高い集中力を生み出す7つのエンジンより
勉強をするなら勉強をするための場所に身を置きましょう、ということです。
「さぁ、勉強しよう!」
と思ったときに、携帯の通知や読みかけのマンガが目に入ると、それだけで気が散ってしまいます。勉強するときは、机と勉強道具だけの部屋を作るのが理想です。
集中するために、勉強道具を持ってカフェに行こう!
勉強しかすることがない環境づくりとして、カフェに行くのは理にかなっているんですね。
しかし机にスマホを出したら、集中力は一気に奪われてしまうのでご注意を。
エンジン2.習慣化
「習慣化」は、ウィルパワーの節約に大きく関わってきます。
プロのアスリートたちは、なぜ長い時間トップのプレイをし続けられるのか?
それは、瞬間的な判断や高度な動作を、反射的に行うまでに習慣化したから。
本来は集中力が必要なことを、習慣レベルにする
これは仕事においても変わりません。タスクやスキルを習慣レベルにすることで、判断や決断に使うウィルパワーを節約できます。
普通の人とは、集中力を使う対象が違う。これが、「集中力のある人」たちの正体です。
また、選択をへらすことでもウィルパワーは節約できます。
選択する数が多く、「迷い」が多ければ多いほど、ウィルパワーは消耗します。物事を選択するエネルギーと集中するときに使うエネルギーは同じウィルパワーです。ですから、日々の生活の中で、選ぶ場面が少なければ少ないほど集中力は上がります。
「自分を操る超集中力」第2章 高い集中力を生み出す7つのエンジンより
スティーブ・ジョブズが黒のタートルネックとジーパンをいつも着用していたのは有名な話です。日々の暮らしの中での「選択をする機会」を減らした結果なんですね。
他にも、「お皿洗い」を例に「習慣の仕組み化」について触れています。
- 自分がやる?他の人にやってもらう?
- 今やる?あとでやる?
- スポンジで洗う?食洗機を使う?
脳は小さな意思決定の連続によって疲弊していきます。
日常の雑事こそ、すぐに片付けるような仕組み化を作りましょう。
エンジン3.瞑想
瞑想と聞くと?スピリチュアルなものかと思ってしまいますよね。
しかし、脳科学の観点でも瞑想の効用は認められています。
- 集中力アップ
- 睡眠の質が向上する
- 緊張や不安に強くなる
- 感情のコントロール力が強くなる
瞑想すると、ウィルパワーの源となる前頭葉の灰白質と呼ばれる領域が活性化するのだそう。瞑想そのものがウィルパワーを鍛えるトレーニングになるということです。
さて、その瞑想のやりかたですが、とってもシンプルです。
- 背筋を伸ばして座る
目を閉じて、両手は膝の上に置きましょう。 - ゆっくりと呼吸する
鼻から7秒かけて吸い、口から7秒かけて吐きます。
この状態を、3分~5分続けます。
最初は呼吸法を意識するだけでも良いそうです。
注意がそれたら、それに気づき意識を呼吸に戻す。
鍛える編でまとめた「セルフモニタリング」の状態ですね。
集中力と同じく、瞑想においても大事なのは習慣化すること。
気が向いたときに深呼吸する、くらいで続けたいなと思います!
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まとめ:集中力をコントロールする
書籍『自分を操る超集中力』から、集中力の源「ウィルパワー」に関わる部分だけに絞ってまとめました。
集中力の源は、前頭葉の「ウィルパワー」である。
- ウィルパワーは、無意識の行動を意識することで鍛えられる
- ウィルパワーは、日々の選択や判断を減らすことで節約できる
- 行動の習慣化によってウィルパワーを温存し、新しい習慣を身につける
このサイクルを繰り返すことで、生産性が高まっていく。
書籍では、他にも食事や感情を利用した集中力アップへのアプローチなどが紹介されています。気になる方は手にとってみて下さい。
それではまた!!
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